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レジン販売の赤字を避ける|1本で何個?実測で分かる正確な原価計算

三日月モールドで実測してコスト計算してみたアイキャッチ レジン

レジン液って1本で何個くらい作れるんだろう?

実は、この情報がないまま販売を続けると、知らず知らずのうちに赤字になる可能性があります。

私もハンドメイド販売を始めたばかりの時、この「初心者の落とし穴」に落ちました。当時は「相場は1,000円くらい」という根拠のない値付けをしていたんです。

でも、実際に計算してみると、レジン液116円+金具150円+梱包材80円で約400円。

制作時間(30分)を時給1,000円で換算すると、実質原価は約950円。なのに1,000円で売っていたので、ほぼ利益ゼロ…というより赤字でした。

あの時気づいたのが、「正確な原価を把握する」ことの大切さです。

minneで販売している私だからこそ、この失敗を初心者さんに避けてほしいと思っています。

だから今回は、三日月モールドで実測して、正確なコストを出してみました。

測り方

レジン液のボトルを、作業前後にスケールへ乗せて重さを計りました。

その差分(減った量)を、1個作るのに使ったレジン液の量として計算しています。

作業前82.3g
作業後77.2g
差分5.1g(1個分)

スケール選びのポイント

この計測で最も重要なのが、0.1g単位で計れるデジタルスケールを選ぶことです。

「料理用スケール(1g単位)でもいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、レジン液は1個あたり5g程度という微量を扱うため、1g単位では誤差が大きくなってしまいます。

例えば、料理用スケールで「5g」と表示されていても、実際には「5.2g〜5.8g」の間のどこかです。

これを5個分計算すると、「25g〜29g」と、最大4gの誤差が生まれます。結果として、100gで作れる個数の予測が大きく外れてしまうんですね。

一方、0.1g単位のスケールなら「5.1g」「5.2g」と正確に計測でき、複数回の平均値がより信頼できるものになります。

Amazonで「デジタルスケール 0.1g」と検索すると、2,000円程度から手に入ります。

初心者だからこそ、正確さを味方につけることで、販売に自信が持てるようになります。

より正確な計測方法

実は、「1回だけ計測して、その値を使う」という方法は、初心者が陥りやすいミスです。

その理由は、計測するたびに気泡の量が微妙に異なるからです。

ある日は気泡が少なくて「5.0g」で済んだけど、別の日は気泡が多くて「5.3g」になるかもしれません。より正確なデータを得るには、複数回(3〜5回)計測して、その平均値を出すことをおすすめします。

【計測方法の具体例】

  1. 三日月モールド3個を作った後、ボトルの重さを計測
  2. 作業前:82.3g → 作業後:67.0g → 差分:15.3g ÷ 3個 = 1個5.1g
  3. 別の日に同じことをやると:15.2g ÷ 3個 = 1個5.07g
  4. さらに別の日:15.4g ÷ 3個 = 1個5.13g
  5. 平均値:(5.1 + 5.07 + 5.13) ÷ 3 = 約5.1g

この「複数回の平均値」こそが、あなたのモールドにおける、最も信頼できる使用量データです。

初心者こそ、この丁寧な計測を心がけることで、後々の値付けで大きな失敗を防げます。

ただし、ここまでのデータはあくまで「三日月モールド(高さ5cm)」の場合です。

モールドのサイズが変われば、必然的に使用量も変わります。

気泡との付き合い方

ところで、「計測中に気泡が混じったら、測定値が変わるのでは?」という疑問を持つ人も多いかと思います。

確かに、気泡は測定値に影響します。微々たるもので、ほぼ無視できるレベルです。

さらに、複数回計測して平均値を出すなら、気泡の影響はさらに相殺されます。

1回目に気泡が多くても、2回目・3回目は気泡が少ないかもしれません。そして、その平均値を使うのですから、気泡の影響は相殺されるんですね。

初心者向けのアドバイスとしては、「完璧に気泡を除く」よりも、「複数回計測して平均値を出す」という実用的な方法の方が、むしろ確実です。

実測に使ったもの

  • レジン液:作家のためのレジン 100g(2,200円)
  • モールド:三日月型(高さ5cm・横幅最大2.5cm)
  • スケール:0.1g単位で計れるデジタルスケール
計測に使用したモールド計測に使用したレジン液使用したスケーラー
使用したモールド使用したレジン液使用したデジタルスケール

実測結果

項目数値
1個あたりの使用量5.1g
100g÷5.1g約19個
レジン液1個あたりのコスト約116円

100gボトルで約19個作れる計算になりました。

「5gくらいかな」と予想していたので、ほぼ想定通りです。

気泡があれば、その部分を一緒に掬い取っているので、若干の誤差はあるかと思いますが、微々たるものなので今回は考慮していません。

あなたのモールドで試してみませんか?

同じ手順で、あなたが実際に使っているモールドでも計測できます。

計算式は簡単で、「100g ÷ あなたが計測した1個の使用量(g) = 何個作れるか」で算出することができます。

例えば、あなたのモールドで「1個4.5g」だったなら、100g ÷ 4.5g = 約22個。 単価は2,200円 ÷ 22個 = 約100円/個です。

これをやるのは、今日がチャンスです。

「いつかやろう」ではなく、今日のうちに3〜5個作って、重さを計ってみてください。

その5分のデータが、これからの販売を支える最強の武器になります。初心者だからこそ、データを持つことの大切さを、身をもって実感してほしいと思います。

minneで販売するなら、原価はどのくらい?

レジン液代116円は、あくまで材料費の一部です。

アクセサリーを1個作るには、ほかにも費用がかかります。

  • 封入物(シール、ラメ、ガラス玉など)
  • 金具(ネックレスチェーン、キーホルダー金具など)
  • 研磨用やすり
  • コーティング用レジン・コーティング液
  • 梱包材(箱、袋、台紙、緩衝材など)
  • モールドの消耗分

具体例:三日月クラゲのネックレスの原価計算

ここまで「レジン液のコストは約116円」という情報をお伝えしていますが、実際に販売するには、他にも様々な費用がかかります。

私が販売している「三日月クラゲのネックレス」を具体例に、実際の原価計算を見てみましょう。

材料費の内訳

項目金額
レジン液(100gボトルから)116円
金具(ネックレスチェーン)150円
封入物(クラゲシール)100円
研磨用やすり(消耗分として)20円
コーティング液(UV硬化タイプ)30円
梱包材(箱・袋・台紙・緩衝材など)200円
材料費合計約616円

手間賃を含めた実質原価

さらに重要なのが、制作時間です。

  • 制作時間:1個あたり約30分
  • 時給の設定:ハンドメイド初心者なら、時給1,000円が目安
  • 手間賃計算:30分÷60分×1,000円=500円

つまり、実質原価(材料費 + 手間賃) = 620円 + 500円 = 約1,116円

販売価格と利益

minneでこのネックレスを販売する際、私は1,800円で設定しています。

  • 販売価格:1,800円
  • minneの販売手数料(10.659%):約192円
  • 手取り:約1,608円
  • 実質原価:1,116円 利益:1,608円 − 1,116円 = 約492円(手取り利益率約27%)

この手数料を考慮しても、材料費と手間賃をしっかり確保できる妥当な価格設定かと思います。

初心者へのメッセージ

「原価計算は面倒だからスキップしよう」という初心者さんもいるかもしれません。

でも、正確な原価を把握していることで、得られるメリットは大きいんです。

  • 赤字を避けられる
  • 販売価格に自信が持てる
  • 「月にいくら利益が出るか」を計算できる
  • 経営感覚が磨かれる

最も大切なのは、「根拠のない値付けをしない」ということです。

この記事で学んだ「計測方法」と「原価計算」を、あなたの販売に活かしてください。

初心者だからこそ、正確なデータが、成功への最短ルートになります。

minneで販売中

三日月クラゲのネックレス

三日月クラゲのネックレス

まとめ

同じようにレジン製作をしている方へ、ぜひお伝えしたいのが、【今すぐデータを取ることの大切さ】です。

多くの初心者は「後で計測しよう」と先延ばしにして、結局やらないまま販売を続けてしまいます。 その結果、赤字を抱えたまま…というように、私のような失敗を繰り返してしまうんですね。

スケールとボトルがあれば、5分で終わる作業です。 今日、この瞬間に計測を始めることで、あなたの販売活動は確実に変わります。

初心者だからこそ、データと根拠を味方につけて、自信を持ってハンドメイド販売に取り組んでほしい。 そう心から思っています。

毎回初めにデータを取っておくと、繰り返し作るときの値付けに自信を持てるようになります。

モールドや封入物で変わってくる部分だからこそ、あなた自身のデータを蓄積していってください。

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それではまた次回。

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