パジコ星の雫とユザワヤプレミアムクリスタルレジンを比較してみよう
パジコ 星の雫について
星の雫は、株式会社パジコから発売されているUVレジン液です。
UV-LEDライト(405nm)でもUVライト(365nm)でも硬化する1液性レジンとなっています。時間が経っても黄変しづらいことがポイントです。
貴和製作所やユザワヤなどの店舗で購入することができ、サイズも10gから500gと幅広く用意されています。
ユザワヤ プレミアムクリスタルレジンについて
プレミアムクリスタルレジンとは、ユザワヤが研究を重ね開発したオリジナルレジン液です。1液性レジンで、こちらも黄変しづらいことが書かれています。
65gと250gが用意されていて、主にユザワヤで購入することができます。ユザワヤの店頭ではよくセール値引きされているのを見かけるので、店舗へよく行く方はよくご存じかもしれません。
外観、ボトルの形状
パジコ200gとユザワヤ30gを並べてみました。内容量が違うので、サイズは全然違います。
星の雫、プレミアムレジン、ともに黒色ボトルで遮光となっています。
また、プレミアムレジンの方はボトルの口が下向きになっており、このまま自立する構造となっています。
常にレジン液が下に溜まるので、液がすぐ出てくるメリットがあります。
一方星の雫は底にレジン液が溜まるので、レジン液の残量が減るにつれ、レジン液が出るまで時間がかかるようになりますね。
しかし、底面が広いので安定感があります。
星の雫とプレミアムクリスタルレジンのポイント
それぞれを筆者が使用してみたポイントを挙げてみます。あくまでも個人の使用感ではありますが、どちらも一長一短がありました。
パジコ 星の雫のポイント
まず、パジコの星の雫からポイントを列挙してみます。
- 高額。店頭で200gを買おうとすると、9,000円近い。
- 液が柔らかい。
- 気泡の消えが速い。半日暗所に置いておいても気泡は消える。逆に細かい泡は割と残り続ける。
- 多少の収縮はあるが、プレミアムクリスタルレジンよりは小さい(これ一番びっくりした、やり方が悪かったのかもしれないけど)。
- 先端ノズルに付け替えの細いものなど別売りで存在し、制作スタイルに合わせられる。
- 匂いは気にならない。
- 硬化時間が早い。
レジンアクセサリーなどを制作するにあたり、レジン液は一番こだわるべきポイントだと思っています。
100円均一などでも手軽にレジン液が手に入りますが、そちらで作業になれたら、このような品質が高いと言われるレジン液を1本購入してみると良いと思います。
ユザワヤ プレミアムクリスタルレジンのポイント
では次にユザワヤのレジン液を使ってみてどうだったかを挙げてみます。
- 価格が比較的安い。ユザワヤ友の会会員だとさらに安い。
- 液が固い。
- 液が固いので盛りやすい(高さ、厚みを出しやすい)。
- 大きい気泡が入りやすい。液の硬さゆえに温めてもなかなか取れない。爪楊枝とか入れても粘りがあるので取り辛い。
- 色付けしやすい。
- 収縮が大きい。
- 硬化時間が60秒からで少し遅い。
- 封入パーツ作りに向いているもしれない。
どちらを選ぶか ポイント
匂いが気にならない方は、価格面からプレミアムクリスタルレジンをお勧めします。ただ、匂いは気になる、気泡が取りづらいのはストレスだ、という方は、星の雫がお勧めです。
プレミアムクリスタルレジンは液が硬く、厚みを出しやすそうだと感じました。
基本的な製作には星の雫を使用し、厚みが欲しいときなどにプレミアムクリスタルレジンを使うのも良いかもしれません。
ただ、その場合はしっかり硬化してから別のレジン液を使用してください。硬化前に他のメーカーのレジン液同士を混ぜてしまうと、硬化不良などが生じます!
実際に制作してみた作品の写真
右が星の雫、左がプレミアムクリスタルレジンを使用したものになります。
右は丸枠にレジン液を入れているのですが、プレミアムクリスタルレジンを使用したところ、硬化後に枠から剥がれてしまいました。
これはプレミアムクリスタルレジン収縮のせいなのではないか、と考えています。
シリコンモールドで使用しても同様で、硬化後に小さくなる割合が高いと思いました。
やはりプレミアムクリスタルレジンの気泡は取り辛かったです。ヒーターで温めてもレジン液が緩くなる事が無いので、盛るのに向いてますね。
また、着色して封入パーツを作ってみましたが、なかなかよくできました。
プレミアムクリスタルレジンは、仕上げのコーティングには向いてないと思います。先述の通り、液を温めても緩くならないので、作業がしづらいと思います。幅広く1本で行うのであれば、星の雫が便利ですね。
以上、参考にしていただければ幸いです。
それではまた次回。ランキングもよろしくお願いいたします。
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